奥田監督の生文章掲載コーナー。随時更新!
ただ、ひたすらにTVシリーズの絵コンテを描いて生業としている。よけいな気配りも、駆け引きもいらずに、職人に徹する事が出来るので、ストレスが少ない。精神的に安定する。一日の仕事時間も四,五時間ですむ。その分本が読める。現在、はまっているのが、遅まきながらダン・シモンズ、浅田次郎、宮部みゆき。映像が浮かぶ作品が好きだ。自分も何かやりたくなるが、今は、まだそのパワーがない。
麗夢BOX準備のため、久しぶりに大沼弘幸氏、 池ヶ谷崇志氏に会う。大沼氏とは数年ぶり、随分貫禄が付いた。豪快な性格はそのままで、懐かしかった。
午後。赤坂見附のファーストキッチンでダージリンティーを飲みながら、時間調整をする。
懐かしい……
「ゴーバリアン」の頃、アフレコ前に、よくここに寄って一息入れたものだ。何せ、ひばりヶ丘くんだりから赤坂見附まで出てくると、喉も渇く。
そんなゴーバリアンの縁で、サイ・エンタープライズと麗夢を創った。その麗夢が、また日の目を見る。
色々の経緯があったが、DVDBOXが出ることで、全て良しとしよう。今日、著作権表示の話し合いがすめば、BOXのポスターにGOが出せる。
色々な方の協力で、ここまで来た。感謝!
面白いエピソードもあるが、それはまた日を改めて。
7月3日 火曜日 暑い。10時頃出てエアコンをつけるが事務所がなかなか冷えない。外へ出るとビルの脇でテレビのロケをやっていた。デジカメで写していると若いADが撮るなと偉そうに指示した。一言、云ってやろうかと思ったが暑いのでやめた。ここ数年、ドラマなど愚劣で見ていない。ロケが珍しいわけでもない。事務所の冷房が効くまでの時間つぶしであり、最近買ったデジカメのテストをしていただけで、その女優の名前さえ知らない。思い上がったそのADの態度が時代を映しているような気がした。
6月15日 金曜日 軽いが風邪を引いた。だるくて外出は嫌だったが、仕方なく出かける用意を始めた。鞄の中身を整理しているとメモが見つかった。5月30日に葦プロにかかってきた電話の用件であった。折り返しかけようと思いつつ時間が立ちメモが見つからなくなって失念していた。アッシュのSさん、聞いたことがない名前であった。気にもなっていたので確認の電話を入れる。御本人が出たが怪訝そうであった。状況を説明すると思い当たって説明をしてくれた。
「旧ルパン3世のDVD化に当たって私のコンテを持っていたアニメ関係者が居たのでそれをブックレットに掲載したいと考え、連絡をとっていた」との事であった。(当時はまだ青焼き)残念なことに連絡がとれないので他の企画にしたとの事である。残念なのは私も同様、当時どのようなコンテを描いていたのか?何話のコンテナのか?ルパンで最初に描いたコンテは第4話だったはず。見てみたかった。古いコンテはほとんど処分して自分のもとには一冊もない。電話を終えて出かける。
東西線のとある駅でばったりと速水 獎さんに会う。速水さんは言わずと知れた円光さんだ。相変わらずダンディである。もっとも、以前のドレッシイなイメージではなくカジュアルな軽装が若々しかった。懐かしかった。麗夢の後は三国志に出ていただいた。諸葛孔明役が思い出される。再会を約束して別れる。再会が麗夢のアフレコであればベストなのだが??
掲示板にも「少々停滞気味ですね」と書き込まれておりましたが、当方も重々承知しております。何とかしなければばと思いつつ、焦る毎日です。
ただ、個人的事情と周囲の状況がひたすら忙しい方向へ向かい、慌ただしくすごしているのが実情です。
肝心の「麗夢企画」の進展もそれなりに進みつつありますがまだ発表出来る状態ではありません。この業界の100%決定発言はまだ未定と同じです。放映または発売されて初めて100%と言えるのがアニメ業界です。単なる希望的観測をここで発表するわけにはいきませんのでご了承下さい。
このページでは進展があり次第、真っ先に掲載する予定ですので今しばらくお待ち下さい。また、皆さんに楽しんでいただける企画も再び立ち上げる予定ですのでご期待下さい。
© 奥田誠治 with 麗夢応援委員会
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